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2008-09-16(Tue)

「発達障害の子どもたち」読了

発達障害の子どもたち (講談社現代新書 1922)発達障害の子どもたち (講談社現代新書 1922)
(2007/12/19)
杉山 登志郎

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小学生の頃、クラスにひとり、明らかに知能が遅れている子がいた。自閉症だったのだろう。それでも小学校を一緒に卒業した。確か中学からは養護学校に行っていたと思う。親はできるなら通常学校に行かせたいと願い、小学校は通常学校に通わせたが、中学では無理だと判断したのだろう。
彼は明らかな自閉症だったけど、最近は正常と自閉症の境界上にあるような人たちへの認識が高まってきている。アスペルガー症候群という名前が広まったのもそのためだろう。私もアスペルガー症候群という名前はしっていたが、その詳しいことはよく分からなかった。イメージでは、異常なこだわりであるとか、会話がなんかおかしいとか、急に大声を出すとか、そういったものであった。
本書ではアスペルガー症候群もそうだが、子どもたちの発達が正常に比べ遅い子どもたちについて具体例を挙げて紹介している。著者は小児精神科の医者であり、研究者でもある。新書として分かりやすく発達障害について説明してくれる本書は、仕事として子どもと付き合う教師や保育士はもちろんのこと、普通の人も必読の書といえる。
ADHD(注意欠陥多動性障害)は3~5%の罹病率だそうだ。クラスに一人や二人は授業中にしゃべったり、隣や前の子にちょっかいを出したり、多動の子がいるものだ。
それはつまりまだ見ぬ自分の子がそうなる可能性とか、近所付き合いをする子どもたちにそういった子がいるだろう、ということ。
隠して認めないのではなくきちんと認識して、対応すればきちんと社会に出られることを本書は教えてくれる。
身近な存在でもあるこういった子どもたちにきちんと向き合うためにも本書で書かれているような知識を身に付けたい。

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